・今週の目玉は嵐である。
・まず最新のアルバムから。最新のデイリーでは嵐のニューアルバム「Japonism」が登場している。気になっていた売上は、やはり前作比大幅増。初日41万がまず前作を約10万上回っている。その後も前作超えペースで、3日目にして前作初動66.0万を突破した(67.1万)。このまま進むと、現在自己最高初動の「Calling/Breathless」(75.6万)や「All the BEST! 1999-2009」(75.3万)を超える可能性がある。そうなれば、年間ランキングの首位まで射程に入ってくるはずであり、今後は一日単位で嵐の売上に注目となりそう。

今年の嵐は、シングルが初動50万を突破するなど、例年の勢いがあるが、累計の伸びは鈍く、やはり固定ファン中心のような動き。しかし、アルバムはこれまでになかった3種リリースを敢行したことで、売上アップにつなげている。嵐は2013年のシングルでも一度だけ盤種を増やす態勢をとっていたが、今回も同様である。たまに盤種を増やすと売上がアップするということは、固定ファンが動いているだけともいえるが、その固定ファンが長年離れないということでもある。完全に人気が安定している証明でもあるようだ。

・同じくアルバムから。ドリカムのベストが累計78万を突破した。これが、自身にとっては2007年「AND I LOVE YOU」以来の高水準となる。また、累計を一桁まで細かく見ると、今回のベストは「AND I LOVE YOU」をわずかに7枚上回っていることがわかった。つまり、2007年の水準をも超え、それ以前の高水準にまで達したことになる。「AND~」の前に78万以上売り上げた作品はあまり浮かばないが、2000年のベスト「GREATEST HITS THE SOUL」以来の水準になっているもおかしくない。今年のドリカムは、この売れない2015年の中、それだけのヒットをとばしているのである。

売上はこの期に及んでもまだ減退しておらず、好調なまま。間違いなく今年の顔ともいえる作品であるが、こちらにも要注目。

・カラオケランキングをみてみると、前々週3位だった中島みゆき「糸」が、前週1位に返り咲き、今週も1位をキープしている。今年の夏頃にも2週連続1位を記録しているため、中島みゆきにとっては通算4週目の1位となっている。まったくもって1位が安定しないカラオケランキングとなっている。

コメント欄にて、若者の人気曲、それも10代という限られた層の人気が反映されているのではないかとの指摘があった。最新の結果でいえば、家入レオ「君がくれた夏」や西野カナ「トリセツ」である。どちらもトップ5に入るほどの高順位であるが、やはり年配層まで浸透するような幅を利かせるような広い真のヒットとまではいかない気がする。

また、他に今年の上位曲を思い浮かべると、意外にもそんな限られた層のヒットが多いことがわかった。SEKAI NO OWARI「Dragon Night」、GReeeeN「愛唄」(Whiteeeen人気により本家が浮上したパターン)、三代目JSB「RYUSEI」はいずれも最上位だが、人気は限られているイメージである。下位になるが、UNISON AQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」に至ってはその最たる例ではないだろうか。

こうしてみると、真の人気を計る機能を残していたと思われていたカラオケランキングまでも、一部人気の反映しか果たしていないように思える。これではシングルと同様ではないだろうか。最近カラオケ1位がせわしなく変動するのも、確固たる人気曲がまったくでてこないからであるが、この点も1位が必ず入れ替わるシングルを彷彿とさせる。このままカラオケもシングルと同じ道をたどるのだろうかと思ったものである。