今週は秦基博「青の光景」が発売された。しかし勢いが芳しくない。
・先週初動17.3万枚という好成績で初の1位を獲得したばかりのback number「シャンデリア」が、今週も引き続き1位を確実としており、なんと初の1位から初の2週連続1位まで達成しようとしている。それも2015年度の最終週と2016年度の最初の週という2年にまたがってのV2であり、あまり例を見ない快挙となっている。

back number「シャンデリア」は、先週かなりの粘りの推移によって初日の6万台から初動で17万にまで到達した。2週目に入ってもなお粘りは健在で、火曜日には1位効果か大幅に売上が戻り1万台を回復した。

その勢いのまま新譜を寄せ付けることなく、今週も1位が確実。初の1位から2週目も1位になってしまった例としては、シングルではマキシマムザホルモンが2011年4月に達成しており、アルバムでもマキシマムザホルモン「予襲復讐」が2013年8月に達成している。ちなみに「予襲復讐」については、3週目も1位というV3という珍事だった。

このようにback numberが実に強くなっているのは、無論他の作品が弱いということもあるかもしれないが、やはりback numberがそれだけ勢いをもっているからに他ならない。配信では最新シングル「クリスマスソング」がまさに現在旬のピークともいえる時期だけに独走しているのはもちろん、月9効果による知名度の上昇も要因の一つ。そんな時期だけに、アルバムが強くなるわけである。

また、カラオケランキングでは、最新の結果で「クリスマスソング」が3位にまでアップ。1位「ひまわりの約束」、2位「糸」に次ぐ高順位である。また18位には「高嶺の花子さん」が圏外から初のランクインを果たしている。完全に人気に火がついてしまっており、容易には収まりそうにない事態となっている。

ちなみに2週目の売上は最終的には5万を超えてくる見込み。2週目に5万となると、昨年年間1位の嵐とほぼ同等である。嵐が落ちすぎなだけであるが、2週目としてはそれほど高い水準ということになる。まだまだback numberには要注目。

・そんな絶好調のback numberと同様、配信・カラオケで大ヒットしている割に、最新アルバムは全く対照的な動向をたどっているのが、今週ニューアルバムを発売した秦基博である。ニューアルバム「青の光景」が発売され、注目の初日はなんと1万台。明らかに変調というか、低調なスタートとなった。

もちろんこれまでの秦基博と比較すれば自己最高レベルの高さである。しかし、あの「ひまわりの約束」のオリジナルバージョンを初収録したニューアルバムにしては、やはり低いと思わざるを得ない。今週も順当にカラオケ1位を獲得し、配信でも発売から1年以上経過した今、再び浮上傾向を見せ未だに売れているという、いかにもアルバムが売れそうな背景の中、アルバムだけがおかしい。

2日目以降も勢いが上がることはなく、終始スローペース。このまま息を吹き返すこともないようだ。こうしてみると、back numberが今年トップ10ヒットを定期的に放ち、月9効果を目下受けながらシーズンにぴったりな「クリスマスソング」を先行シングルとして発売し、それが大ヒットしている中絶好のタイミングでニューアルバムまでもってきたという一連の流れが、いかにうまかったかがわかる。秦基博サイドとしては、今年のシングルは「ひまわりの約束」が嘘のように特に目立った勢いはなく、大きなタイアップもなかった。売れる要素としては唯一「ひまわりの約束」だけであり、今年の話題が多くなかった中では、やはり分が悪かったようだ。それこそ昨年のうちにアルバムを出しておいたほうがまだ売れたかもしれない。back numberと比較すると、タイミング、タイアップといったものが、一般層においていかに重要か、思い知らされるところだ。

ちなみに秦基博の初動は2週目のback numberを下回ることが確実で、4万あたりとなる見込み。勢いで1位を獲得し、秦基博まで初の1位に輝くかと思われたが、その1位がback numberに渡り、改めてback numberの強さが際立つ結果になってしまった。

・他、カラオケランキングでは「トリセツ」が「クリスマスソング」に逆転され4位、「海の声」が7位となり今週も最高位を更新。