今週は久々にランキング上で快挙が発生している。
・この一週間ほどで専ら話題になっているジャニーズのアイドルグループ・SMAPの分裂・解散騒動。年明けからいきなり解散騒動となると5年前のKARAと重なるが、そのときと同様、波紋は大きい。しかし、その大きさは、かたや当時人気のピークだったとはいえ他国のグループ、かたや自国の国民的存在となれば、自ずと違いは見えてくる。その国民的存在ぶりが、いくら時間が経とうとも揺るがないことが、今回の一連の件で改めて浮き彫りになったといえそうだ。

まずファンの声が大きくなったこと、情報番組でも報道も多数あるが、ここでは数字上の影響をみてみたい。まずは18日(月)のフジテレビで放映されたスマスマの視聴率が、緊急生放送ということもあり、いきなり30%を超えてきた。無論今年の全番組中で最高視聴率である。緊急生放送とはいえいきなりあっさりと30%にまで至ってしまうあたり、国民的グループたる所以である。

そして音楽作品にも影響が及んでいる。シングルでは最新作を筆頭に複数浮上し、アルバムも2001年のベスト盤「SMAP Vest」が浮上している。しかしその中で群を抜いて勢いを上げているのが、グループ最大のヒットである「世界に一つだけの花」である。騒動に際しグループを応援する意味で購入運動が行われた結果、ランキング上にもかなりの爪痕を残している。

まず先週は、デイリーで最高9位を獲得したものの、その時点で在庫がすべて掃けてしまったのか、それ以降は勢いが上がらず、週間でも75位であった。ちなみにデイリー9位だった日は、約300枚ほどの売上だったという情報がある。

しかし、今週に入って状況は一変。月曜こそ100位圏外だったものの、火曜には一気に19位へ。火曜といえば、新譜が大量ランクインする日であり、それをかいくぐって19位に入ったということは、この時点でそれなりの枚数があったことになる。

そして水曜以降は怒涛の売上アップとなり、デイリーも3位→2位→1位と、シングルでもあっさりデイリー1位を獲得してしまっている。デイリー1位は実に2004年の1月13日(火)以来という情報があり、約12年ぶり。1日の売上も1万枚を超えており、完全に火がついている。

こうなると、週間ランキングでの躍進も確実で、トップ10入りどころかトップ3入りの可能性もあるという。この一連の上昇ぶりは見事であったが、未だピークは見えてこない。今後さらに勢いを上げるのか、失速してしまうのか、現時点では判断はつかないところである。ただ、いずれにせよSMAPの揺るぎない存在感がただただ証明されたことは間違いない。まさに国民的である。

またランキングにおいても、13年前の作品がふたたびデイリー1位を獲得し、週間トップ10に返り咲くという離れ業は過去に例を見ないはずの大快挙である。今週の新譜がすべて2位以下になり、頂点は13年前の作品という構図も、あまりに珍妙である。しかも昨今のシングルがイベント云々に依存している状況を踏まえればなおさらである。ここまで純粋に売上を上げていること自体快挙で、その規模も大きい。シングルランキングにとっても吉報であるといえそうだ。

・そんなSMAPの大きな波紋の前ではもはや霞んでしまっているようだが、今年も紅白効果によるヒット作はあったようだ。星野源「SUN」、西野カナ「トリセツ」、Superfly「Beautiful」の3作品が、紅白直後に配信でトップ3となっていた。今年もCDの方面に紅白効果はなかったようだ。配信の方では前述の3作が恩恵を受け、ヒットした。

星野源については、カラオケ人気を最近つけており、最新では9位。前週16位に初登場したのちの9位。着実に浸透している。また最新アルバムも累計20万枚を突破し、依然好調である。「SUN」に新たにビールのCMタイアップも今年に入ってつけられており、注目の存在である。

西野カナも配信でヒットし、カラオケでのヒットも前年からまったく衰えず続いている。さだまさしの「関白宣言」と並んで語られるとのことである。西野カナのヒットも相変わらずすさまじい。西野カナも実はかなりの策士なのかもしれない。このあたりでアルバムでも出せば、前作同様結構なヒットになりそうだがどうだろうか。

他、紅白効果とは別に、ドコモタイアップでONE OK ROCKの2010年6月発売のアルバムより「Wherever you are」が注目を浴びている。back numberについては、シーズンを終えても「クリスマスソング」のヒットが続き、アルバム「シャンデリア」が累計30万枚を突破、1年前の冬のシングル「ヒロイン」がMステ効果により配信で急浮上するなど、こちらも前年の勢いを継続している。こうしてみると、実に多様な楽曲にスポットがあたり、世間の注目を浴びている。しかし、どれをとってもCDの売上枚数が爆発しているものはない。ヒットの判断基準はやはり移行しているということになるようだ(SMAPを除く)。