・三代目のニューアルバムが発売。
・年度末となった今週は、ビッグタイトルが解禁となった。昨年のアルバムが90万枚近くまで売上を伸ばしていた、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEである。新作は「THE JSB LEGACY」という名前からして大作のオーラが漂っているが、今回も前回同様大ヒットが期待されていた。

発売後初日の売上が公開されると、約27万枚だった。これは前作「PLANET SEVEN」の初日22万枚を超えるもので、前作を超えるペース。前作からのさらなる躍進が見込めるスタートであった。

そして2日目。2日目の売上は初日ほどではないが、その作品のその後の動向を知る上で重要な要素の一つである。2日目は、8万枚。これは予想以上の急落である。前作は22万枚→10万枚で、前作を一気に割り込んでいる。初日に売上が偏っただけで、売上全体が上がっているわけではない。むしろ、3日目以降を見ると前作以下になりかねない状況となっている。

3日目はなんと3万枚台。前作は5万枚台だったため、やはり前作以下。完全に初動型になっており、このまま進むと前作割れは避けられない見通しである。

こうしてみると、前回までの上り調子もひとまず沈静化したようである。今回も、「Summer Madness」や「Unfair World」「Shere The Love」といった話題になった楽曲が多数収録されているのだが、前回はあの「RYUSEI」が収録されていた。「RYUSEI」は、今なおカラオケランキングでトップ10入りする定番曲のようになっており、「RYUSEI」を超えるヒットが出ていなかったのが今回の動向に影響していると思われる。しかし、今回の動向が前作未満とはいえ、決して低いわけではない。むしろ今年の作品の中ではダントツでナンバーワンであり、現時点ですでに年間1位である。昨年の年間ランキングでは土壇場で嵐に抜き去られ年間2位に甘んじていたが、今回も高い勢いを見せれば1位は十分狙えそうだ。少なくとも、2年連続のトップ3の公算は高そうだ。

ちなみに、前作「PLANET SEVEN」は、粘りの推移がすさまじかった。最新の週間ランキングでこそ、トップ100から落ちてしまったが、その前、先々週のランキングまでは、1週もかかさず100位入りしていたのだ。期間にすると、約1年と2か月。約60週にわたり、トップ100入りするロングヒットである。これも「RYUSEI」人気のなせる業だと思われるが、今週も新作との相乗効果で、デイリーランキングでも50位内に復活してきている。今週はトップ100返り咲きが濃厚であり、仮に先週トップ100から落ちていなければ連続ランクイン記録を継続していたところである。なんとも惜しい限りである。

それほどの粘りを前作は見せていたが今回はどうか。今後を見なければわからないが、ある程度の粘りが見せられなければ、年間上位も厳しくなってくる可能性がある。まずは今後の動向に注目である。

・シングルでは、「世界に一つだけの花」が未だランクインしている。デイリーランキングでも安定してランクインが続く状態。今年に入って常時売れ続けるこの状況は、ひたすら圧巻である。また、AKB48の昨年のシングル「唇に Be My Baby」がロングヒットの傾向を見せている。これは、「唇に Be My Baby」がヒットしているわけではなく、無論カップリングの「365日の紙飛行機」効果である。カラオケランキングでも上位安定、配信でもヒット。タイアップの朝ドラも、今世紀最高視聴率のヒットということで、どうやら主題歌もろともヒットしてしまっている。AKB48の場合、多少粘ったとしても初動が高すぎるため伸びはそれほど大きく見えないという特性があるが、通常の推移とは異なっているのは事実。なにせ昨年12月の作品が未だデイリーランキングで20位近辺なのだから、粘りは明らかである。シングルで目立つ動きなのはこの2点。

・配信を見ていると、星野源「SUN」と西野カナ「トリセツ」が未だに上位だった。この2作は、振り返れば紅白効果を受けた作品の中でも、最もヒットしていた2作である。それが未だ売れ続けている。カラオケランキングとも連動してヒットしている。もはや粘り強すぎて、ここまで落ちない理由もさっぱりわからないが、楽曲のよさ以外にはあまり考えられない。星野源に至っては、リリースからまもなく1年になろうかというところであるが、紅白で息を吹き返して以降、息が非常に長い。西野カナについては、昨年9月以降、まったくペースが衰えない。星野源とは違い、紅白前からずっと強く、紅白後も変わらない。この強さはまったくもって驚異、脅威である。

・カラオケランキングでは、配信との連動の傾向が強い。配信のランキングとほぼ同様といったところ。最近では「海の声」の天下が数週続いているが、これがあまり長く続くようにも思えない。いつかまた、早いうちに首位交代の可能性は高い気がする。カラオケ上位は安定しており、目立った動きは今のところないようだ。