2016年のゴールデンウィーク、音楽はどう動いているだろうか。
・最近のシングルでは、SMAP「世界に一つだけの花」が、当たり前のように強い。もはや騒動から4か月、半年も近いこの時期、ここまでくると騒動は関係なく、それを契機に火がつき、再ブレイクしたかのようである。先日は、突如勢いを上げ、週間で8000枚ほどの売上で11位にまで浮上するなど、ありえないほどの強さを見せていた。今年だけで10万枚を超えており、歴代ランキングに影響を及ぼす可能性にまで言及されるところである。

この他、AKB関連の連続リリースが3~4月にかけて行われている。

AKB48「君はメロディー」
SKE48「チキンLINE」
乃木坂46「ハルジオンが咲く頃」
欅坂46「サイレントマジョリティー」
HKT48「74億分の1の君へ」
NMB48「甘噛み姫」

このように、ほぼ毎週のペースで出している。AKB関連はこのようにある時期にまとめて出すケースはこれまでもある。思いつくのは2年前の2014年で、そのときは

AKB48「前しか向かねえ」
HKT48「桜、みんなで食べた」
SKE48「未来とは?」
NMB48「高嶺の林檎」
乃木坂46「気づいたら片思い」

といった具合に出ていたはずである。今見てみると、2年前には存在しなかった欅坂46を除けば、2年前と同様のメンツである。そしてその欅坂46も、未だ勢いの途切れないAKB関連の追い風を受け、デビュー曲で1位となり、初動もデビュー曲では最高とのことである。直近ではYouTubeでの再生回数が1000万回を突破という報道もあり。今後名古屋を皮切りに握手会イベントも開催予定であるという。勢いももちろんすさまじいが、ブレイクした2010年以降、ここまで勢いが持続する一派も珍しい。

普通なら3年をめどに、ある一派がブレイクし衰退するサイクルがあるというのが一般的である。それがAKB系には通用していない。むしろ新しい勢力が増加しているのである。長持ちしているといえば、嵐にもいえるかもしれない。2008年の再ブレイクから、すでに8年である。未だシングルも50万枚、最新アルバムはミリオンである。AKB系が粘り強いというよりは、それに代わる勢力がないだけかもしれない。嵐にしても同様であろうか。

・最近のアルバムでは、オールタイムベストがかなり増加している。最新のランキングでは、小田和正「あの日あの時」が最高齢の1位で話題になった。そして、2週目こそ2位に甘んじたものの、3週目となった今週、返り咲き1位のチャンスが到来している。今週は目立った新譜がないようで、このまま進めばほぼ間違いない。もし返り咲き1位となれば、返り咲き1位の最高齢とでも報じられるのだろうか。また、最高齢1位を数週間更新してもいるのである。

それはともかく、小田和正がベストでゴールデンウィークに1位になっているのは、2002年の「自己ベスト」のときと同様、14年ぶりである。当時はCDが全盛期には劣るものの売れており、前週の初動43万から53万まで伸ばすという離れ業があった。累計も96万で一気にミリオン、その後は500週ランクインという驚異的なロングヒットとしても非常に有名になるほど、記録的な作品となっている。

今回の小田和正は、無論14年前にはまったく及んでいないものの、それを思い出させるような動向である。今回もゴールデンウィーク効果で多少は上積みも期待できる。小田和正は作品自体も息が長いが、自身の活動歴も非常に長い。ここまで第一線で活躍する姿に、ひたすらあっぱれである。

他、オールタイムベストが多いといったが、以下が明細である。

小田和正「あの日あの時」
AI「THE BEST」
いきものがかり「超いきものばかり」
氷室京介「L'EPILOGUE」
KAT-TUN「KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY BEST」
ZARD「ZARD Forever Best」
E-girls「E.G.SMILE」
徳永英明「ALL TIME BEST」
DREAMS COME TRUE「DREAMS COME TRUE THE BEST!」

最新の5/3のデイリーより抜粋しているが、この多さである。50位中9作品、ほぼ20%となっている。AIはデラックスエディションを今週発売しただけで、ドリカムもほぼ1年前の作品が未だにロングヒットしているだけであるが、それにしても数多いものである。ちなみに、すべて単なるベストではなく、オールタイムベストに絞ってこの結果ということである。

その他は、三代目の勢いが落ち着いている。最新アルバムが、未だ60万枚に到達していない。初日売上こそ前年を上回ったが、その後の下落がすさまじかったため、一気に前作比大幅減の結果を招いている。やはり「RYUSEI」の効果が大きかったのだろうか。そこまで三代目の勢いが衰えているような実感もないため、ここまで差がつくのも意外である。

そしてその前作「PLANET SEVEN」は、新作の相乗効果で未だ100位圏内。そして最新の結果で累積89.9万枚と、90万にリーチをかけている。これまでのペースを見れば、今週はゴールデンウィークということもあり、1000枚ほどの売上は確保できると考えられるため、今週におそらく90万枚に到達する。あとは、先に述べたドリカムベストが現在86万枚付近だが、夏に発売される裏ベストがあるため、その際の再浮上があれば、こちらも90万が見えてくる。