・輸入盤補正をみてみる。
・本日は輸入盤補正の結果を確認する。最近では、洋楽アルバムが一週間デイリー3位以上に入った例は2件あるため、それをもとに確認する。

先月20日に発売された、アリアナ・グランデの3rd「デンジャラス・ウーマン」の結果は以下の通り。

金1.2→土0.4→日0.3(累積1.9万枚)
→初動2.1万枚(補正約1.07)

これは、ほとんど補正が入っていないということになる。輸入盤も同時発売だったため、輸入盤売上があとから追加されると思われたが、ほとんど輸入盤の売上はなかったということになる。2週目以降はわからないが、初動にかぎってはそういう結果だった。アリアナ・グランデについては、輸入盤を買うよりも日本盤を選択するような、より日本的なファンが多いというようにも受け取れるかもしれない。

次は先週発売されたばかりの、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ「ザ・ゲッタウェイ」である。

金1.0→土0.4→日0.3(累積1.6万枚)
→初動2.7万枚(補正約1.65)

こちらは対照的に、かなり高く出たといえる。前作「アイム・ウィズ・ユー」でも、初動では1.7ほどの補正がかかっていたため、5年前から傾向が変わらないことになる。レッチリについてはキャリアも結構あるようであり、新規のファンばかりではなく長年のファンがいてもおかしくない。そういった層が輸入盤を購入し、補正が上昇した可能性はありそうである。

このように、輸入盤の売上はアーティストによってバラバラであり、予測は困難である。また、洋楽アルバムがデイリーで3位以上に入る可能性も、最近は高くない。1日でも3位内から外れれば、正確な分析はできないため、それも難しいところである。ただ、上記の2作は、なぜかともに金曜日が発売日として設定されたため、他の作品が火曜から登場していることを考えれば、金曜は売上がかなり減退している時期である。それにより、金曜発売の方が上位に残りやすくなり、今回の分析が可能になったのである。しかも、この2作は木曜のデイリーには登場せず、金曜の正規の発売日から登場したため、フライングの登場もなかった。

昨今のランキングでは、かれこれ5年ほど、もしくはそれ以上、イベントを中心とした売上が加算され続け、それを除外した本来の純粋な、自然な枚数がわからない状況である。そういった人工的な売上は、文字通り人工的で人為的なため、分析しても仕方がない。作為的に売上アップの措置がとられた、としかいいようがないものである。ただし、そういった人工ではない、自然のままの売上推移というものについては、多かれ少なかれ背景があるはずであり、それを数値から読み取ろうとするのも、また楽しみの一つかもしれない。今回の輸入盤の件についても、同様である。