今週は嵐がニューアルバムを発売している。
・今週は、嵐がニューアルバム「Are You Happy?」をリリースしている。売上はというと、やはり発売前からの大方の予想通りの展開で、相変わらずの高値安定、衰え知らずといったところ。嵐もメンバー全員が30代であり、決して若手ではなくむしろベテランの域に入っているが、今なおトップレベルの売上を維持しているところは、ただ圧巻である。

一方嵐のシングルについては、前作「Power of the Paradise」において、ややパワーダウンしている印象が否めなかったが、全体的にはシングルも高値安定。収録シングルを見ていくと、「愛を叫べ」「復活LOVE」はほぼ例年通りの数字を記録し、5月の「I seek/Daylight」については、3種リリースにより80万枚を突破する大爆発を起こしていた。また、「I seek」「Daylight」ともに、ドラマ主題歌として起用され、タイアップ先のドラマは視聴率も好調だった。

このように、嵐については人気拡大の余地はあまり感じられないものの、人気の根強さは相当なものである。今年はSMAPが解散するという大事件があったため、来年以降は嵐は一層年長グループとして世間からは認知されるといわれている。それにより売上に変化はあるのだろうか。売上トップレベルであるだけに、引き続き注目を浴び続ける存在である。

・アルバムといえば、先週までは宇多田ヒカルのニューアルバム「Fantome」が猛威をふるった。実に発売から4週連続1位。前作「HEART STATION」から8年半ぶりという長期のブランクであったが、やはり宇多田ブランドは健在。そんなブランクをものともせず、売上を伸ばし続けた。

推移も非常に粘りを伴い、爆発力はなくとも、持久力で勝負する累積型。このCDの売れない2016年においては、もはや全アーティストの中でもトップレベルの持久力ともいえそうである。

そんな推移により、最新のランキングでは一気に年間暫定2位に上り詰めている。今週は嵐が登場するため、年間暫定3位となる見込みだが、久々の登場でこの順位、そして、特典一切なしの1種リリースでこの結果というのが、宇多田ならではの快挙である。無論配信に流れるリスナーもいるため、この結果をみれば、宇多田強しというほかない。

・このほか、シングルではHi-STANDARDがニューシングル「ANOTHER STARTING LINE」を、告知一切なしで、CDショップにて急遽発売するというサプライズ。CDショップにて思いがけず発見され、SNSでも多数言及されたという。それは初動にも反映され、10万枚を突破し初登場1位。ハイスタ初の1位を獲得し、初動も10万を突破するという、この時代においてはかなりハイレベルな結果となった。

今回のハイスタは、しばらくは店頭のみの発売となっており、ネット全盛の時代においては逆行する発売形態である。また、前述の宇多田も1種リリースであり、この握手券全盛の時代において、こちらもまた逆行している。このような昔ながらの形式、本来のシンプルな手法により、1位を獲得し、売上も大きなものを記録しているのもまた、事実である。時代に逆行してもなお、確固とした実績を残したこの2組はとても興味深い存在である。今後の動向にもぜひ期待したいところである。