・最近のカラオケランキングについて。
・今年も早くも12月を迎え、世間も年末年始ムードとなりつつあるが、音楽業界においても同様で、年末特番の時期を迎えている。当然それに伴い、CDなどの商品の売上アップがみられやすくなるのもこの時期の特徴であり、チャートのみどころの一つでもある。そんな中、最近の邦楽では、比較的世間に浸透した楽曲が多いように見受けられる。今回は最近のカラオケランキングをみてみる。

まず、カラオケで1位常連となったのがRADWIMPS「前前前世(movie ver.)」である。映画もサントラも大ヒットという完璧なまでの大成功を収めたが、「前前前世」という楽曲自体も大いに浸透している。先日は同曲を収録したRADWIMPSのオリジナルアルバムがリリースされたが、初動20万枚を突破し、「前前前世」効果が如実に表れた結果となった。

次に、ピコ太郎「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」であるが、こちらは突如カラオケランキング上位に登場したかと思いきや、最新の12/5付では、早くもカラオケ1位を獲得してしまっている。年末年始であるため、流行語大賞効果もあるかもしれない。こちらもどうやら急速に人気を増している様相である。

そして、星野源の「恋」である。こちらは上記の曲と比べても、より一般受けしそうな楽曲であり、配信でも強さもすさまじい。10月にシングルを発売した際は、Hi-STANDARD「ANOTHER STARTING LINE」の前に敗れ2位に甘んじていたが、その後は徐々に楽曲自体がもつ力が発揮されたのか、一気に人気を獲得した。カラオケでも3位に入る人気ぶり。昨年の「SUN」とあわせ、2作連続での大ヒットという異例の事態である。2年連続で大ヒットしている点で、西野カナ「Darling」「トリセツ」で大ブレイクしたときと印象が似ている。

現在は、上記の3曲がカラオケランキングトップ3を占めており、すべて2016年の楽曲である。その年の曲がカラオケ上位を占める例は決して多くない。カラオケランキングは古い曲が上位に居座ることも多い。そんな中新曲が進出しているのは、最近の曲が真の意味でヒットしているからだといえる。

今後は紅白をはじめ、年末年始の特番により、世間でも音楽に対する注目は高まるはずである。そのときに最も注目を集めるのは誰になるだろうか。今年はSMAP解散・ベストアルバムリリースという目玉があり、上記のようなヒットもある。例年にもまして、音楽業界にとっては好条件がそろっているように思われる。年末年始に業界・市場はどう動くのか。注目したいところである。