・紅白効果などについて。
・今年も一年が始まったが、まず今年の年始の紅白効果について。今年は珍しく、CDにも若干紅白効果が観測されたようである。それもシングルの方である。紅白翌日の元日のデイリーランキングでは、星野源「恋」が1位を獲得した。10月発売の作品が、3ヶ月後のデイリーランキングで1位を獲得するという異例の事態である。紅白の披露前の段階で、すでに話題性は抜群、カラオケランキング1位、ドラマ視聴率は20%超え、配信では1位独走、アルバムランキングでも過去作品が軒並み売上アップなど、星野源自体の人気は相当上がっていた。そんな中紅白で披露されればさらなる加速は必至だったというところか。配信での1位も当然のごとく継続され、シングルはデイリー1位にまで再び上り詰めたのである。

これにより、シングルは週間ランキングで3位に復帰。発売当時の勢いが戻ってきたようであった。星野源は、前年には紅白で「SUN」を披露し、そのときも紅白効果か、配信で1位を継続していた。これで2年連続で、年始のトップは星野源ということになった。今最も旬であり、勢いに乗っているのは誰の目にも明らかであると思われる。

・この他、紅白効果の面で言うと、宇多田ヒカル「Fantome」が年始に浮上を果たした。週間ランキングでも3位に入ったが、60万枚を超える売上規模の割には、紅白効果は星野源ほどの大きさではないように思われる。

・紅白効果以外の面では、年始はアルバムランキングが豪華であった。SMAPベストと、back numberのベストが首位争いを繰り広げ、僅差でSMAPが勝利。SMAPはV2、back numberは初登場2位となった。売上は両者27万枚を超え、近年ではまれに見るレベルの高い週となった。また、SMAPは勢いのままミリオンを達成。SMAPのミリオンは「世界に一つだけの花」以来14年ぶり。アルバムでは「Smap Vest」の初動ミリオン以来で、16年ぶり。back numberにとっても、前作「シャンデリア」の累計を上回り、自己最高売上記録を更新するなど、年始早々景気のいい動向が続いたことになる。

・この他、シングルでは、Mr.Childrenがかなり久しぶりに新作を発表。朝ドラ主題歌のシングル「ヒカリノアトリエ」である。強敵のいない穴場週でもあったため、久々に初登場1位を獲得。前作では20年間続いた連続初登場1位記録がジャニーズの前に崩壊してしまい、ファンにとってはショックが大きかったと思われるが、今回久々にミスチルが初登場1位を獲得し、本来のミスチルの姿をこの時代にもう一度見ることができたのは、よかったのではないかと思われる。

ミスチルがシングルで1位を獲得するのは2012年以来で5年ぶり。リリース自体が非常に少ないので、期間もあまり参考にはならないが、快挙である。「ヒカリノアトリエ」は配信でも1位を獲得しており、25周年を迎えた大ベテランの底力が、今年も見られるのか、期待したいところである。

ちなみに、ミスチルがシングル「しるし」で返り咲き1位を獲得し、累計70万枚を突破するなど最後の大ヒットをとばしたのがちょうど10年前。その後も、2008年末のオリジナルアルバム発売までは精力的なリリースが続いたが、2009年に入るとリリースも一挙に沈静化。20周年の2012年には、シングルが1位、ベストアルバムがミリオン、オリジナルアルバムも80万枚近くを記録し再び勢いを誇っていたが、その後は再びリリースが落ち着いていた。そして今年2017年は25周年。動きがあるとすれば今年なのだが、果たして何かあるのだろうか。今年の5月10日はちょうど水曜日でもある。大ベテランの大きな一撃はあるのだろうか。