今週のアルバムランキングでは、意外なことにGReeeeNが1位を獲得している。
・今週は、アルバムで珍しい現象が起こっているため、順に振り返ってみる。


*1位…GReeeeN「ALL SINGLeeeeS & New Beginning」
今週は、僅差の争いの中グリーンが1位を獲得。1位は2009年末のベスト盤以来で、約7年ぶり。グリーンについては、近年はシングル・アルバム含め大きなヒットはなかったため、意外な展開であるが、無論現在ヒット中の映画の効果が大きいのは間違いない。
ただ、2009年以来1位はなく、特大ヒットもない中、大きなブランクを経て再度1位を獲得できたのは、やはり快挙である。グリーンについては、これまで新作のヒットは少なくとも、話題性で売れる面があった。whiteeeenが「愛唄」をカバーしたのがそれである。また、「キセキ」が発売以来カラオケランキングの上位に常に定着しているのも好材料である。このような地道なヒットというか話題性で、グリーン自体が延命したような印象である。そして今回も、「キセキ」をもとにした映画、それも人気若手俳優を複数起用したことで、また若者を中心に話題を呼び、このベスト盤のヒットへつながっているのではないか。
このように、グリーンは新作でヒットをとばさずとも、過去のヒット作を活用して再度ヒットをとばすのに長けているようである。それでアルバム1位を獲得したわけであるから、その手法もしっかり成功しているのである。

また、初登場3位から2週目に1位に浮上し、その作品にとって初の1位という展開も、快挙である。これまでのグリーンの1位は、過去3作あるがすべて初登場1位であるため、グリーンにとって初登場以外の1位は初である。
また、これまでの全アーティストの作品をみても、初登場2位以下から上昇して1位というのは、急降下がほぼすべてを占める現代においては、まったく例をみない。強いて挙げれば、2013年のファンモンのラストベストが、初登場2位→2週目1位の例があるくらいである。ただ、今回のグリーンは初登場3位であり、3位以下からの浮上に絞ると、また例は限られる。2014年のアナ雪サントラのような上昇ヒットは、それもまた例外なので除く。そうすると、2008年にシングルで青山テルマfeat.SoulJa「そばにいるね」が、3位→1位という推移をして以来かと思われる。他に最近で例があるかもしれないが、今回のグリーンはそのくらいの珍現象なのは間違いないのである。

さて、そして今週グリーンは3週目だが、実は今週のアルバムも非常に低レベルになり、グリーンはデイリーで2位あたりに定着しているようだ。先週の1位は、日曜に劇的に回復した売上がほとんどを占めていたが、今週はどんな展開になるのだろうか。仮に今週も1位になり、2週連続となれば、2009年の「塩、コショウ」以来3度目である。

*2位…Suchmos「THE KIDS」
上のグリーンにわずか数百枚で敗れて2位に甘んじたのが、先週取り上げたサチモスである。こちらも、もし1位を獲得できていれば、新興勢力としてさらなる飛躍もあったかもしれないと思うと、惜しいものである。既存勢力により1位を阻まれてしまうのは、音楽業界にとっても決して得ではないのではないか。
ただ、2週連続2位を獲得し、新鋭としては好調なのは間違いない。CMのオンエアも続き、配信でも売れ続けている中、アルバムもどう動くか注目である。今週で累積9.6万枚に達しており、10万枚の大台は確実。10万枚おなれば自身初と思われ、まずまずの成果だろうか。

*3位…THE ORAL CIGARETTES「UNOFFICIAL」
グリーンとは600枚差、サチモスとも300枚差という超僅差により初登場3位。今週は超僅差であり、トップ3はほぼ横並びとなった。誰が1位でもおかしくない状況であった。このように、トップ3が横並びになった週といえば、2012年10月頃に一度あったのである。当時は、関ジャニ∞「8EST」・家入レオ「LEO」・テイラー・スウィフト「レッド」がほぼ横並びになり、関ジャニは2週連続1位。家入レオ・テイラー・スウィフトはそれぞれ初登場だった。枚数の規模としては、3.2万枚付近で並んでいたため、今週のグリーンらよりは高かったことになる。

*4位…back number「アンコール」
*5位…SMAP「SMAP 25 YEARS」
昨年末発売のベスト盤がともにロングヒットしている。バクナンは累計46万枚を超え、50万枚に到達しようとしている。スマップも現在112万枚と、ミリオン突破後も伸ばし続けている。さすがにミリオンであれば、今年の年間1位はほぼ間違いないと思われる。他にミリオンの狙えるようなアーティストは、嵐が複数リリースを駆使してミリオンなるか、というレベルのため、スマップ年間1位がやはり最も現実的である。