・今週は小沢健二がシングルを発売している。
・今週は、90年代半ば頃に人気を博していた男性シンガーソングライターが、19年ぶりにシングルを発売している。小沢健二「流動体について」がそれである。デイリーランキングでは最高2位を記録するなど、長期ブランクにもかかわらず好調な売れ行きが確認されている。週間ランキングでも2位に入る可能性が指摘されているが、そうなれば1995年年始の「カローラIIにのって」以来の高順位とのことである。

小沢健二の記録を振り返ってみると、かなりのヒットをとばしていることがわかる。シングル「カローラIIにのって」は初動20.8万枚を記録し、累計では82.1万枚という大ヒット。これが小沢健二にとって、シングル・アルバム含め最大ヒットとなっているようである。ちなみに「カローラIIにのって」は1995年元旦の発売。初登場時は、2010年まで実施されていた「合算週」であった。同作は最高2位ながら、初登場は4位。当時のトップ5は以下の通り。

*1位…ASKA「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」
*2位…trf「CRAZY GONNA CRAZY」
*3位…Mr.Children「Tomorrow never knows」
*4位…小沢健二「カローラIIにのって」
*5位…Mr.Children「everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-」

以上の通り、当時の状況がそのまま反映されたような豪華な顔ぶれである。翌週には2位に浮上し、最高位を更新した。

また、小沢健二がシングルをリリースするのは1998年の「春にして君を想う」以来。こちらは初登場34位だが、初動は1.4万枚。1998年当時のレベルが非常に高かったことがわかる。ちなみに「流動体について」はこの1.4万枚ラインは軽々突破しているようであり、今回は19年の期間を経て前作超えを果たしていることになる。

その「春にして君を想う」であるが、こちらの発売時のランキングも非常に豪華である。その週の1位はラルクの「winter fall」であり、ラルク初の1位として85万枚のヒット。そのほか、hide with Spread Beaver「ROCKET DIVE」も同発、そしてモーニング娘のデビュー曲とも同発という偶然。このように、90年代当時の業界の好調ぶりが、少し振り返るだけでも伺い知ることができる。

さて、今週の注目は小沢健二のシングルが果たしてどのような動向をたどるか。長期ブランクを経て、CD氷河期の中どのような動きをするのか、気になるところ。

・こちらで何度か言及したことのある、「アナと雪の女王オリジナルサウンドトラック」のミリオン達成の可否について。これに関連しそうなニュースがあり、来週3月4日にフジテレビ系列で映画「アナと雪の女王」が地上波初放送されるとのこと。地上波初放送となれば、視聴率がまず注目となる。アナ雪については、2014年7月に発売されたMovieNEXが初日だけで66万枚、累計は200万枚を突破する大ヒットであり、当然視聴率は注目されると思われる。

そして、このサイトとして気になるのが、現在累積99.6万枚で打ち止めとなっている、サントラの行方である。アナ雪が話題になるタイミングは、今回以外にはほぼ皆無である。実際に、サントラが最後にランクインしたのは2015年5月であり、それ以降2年近く、アルバムランキング300位以内には一度も姿を見せていないことから、今回の映画の放送はもはやラストチャンスともいえる絶好の機会である。

今回の映画の放映により、サントラの再度ランクインにつながる可能性はもちろんある。そして仮に再浮上した場合でも、その規模が問題である。200~300位内に収まるような小規模な浮上であれば、枚数もおそらく300~400枚付近であり、ミリオンまでは残り約4000枚のわずかな距離であるとはいえ、やや力不足だと思われる。

ミリオンを狙うにはまずは1000~1500枚ほどを週間で出すほどの勢いが必要ではないか。そしてその後も何週か余韻でランクインし、ミリオンを狙う構図である。しかし、現代はCDの売れない氷河期。再浮上の保証すらない状況である。とりあえずサントラに何か動きがあるのか、注目しておきたいところ。