Face the change
最近よく行っている懐古企画であるが、今回も先日行った20年前をとりあげる。90年代はヒットの宝庫であり、記録的なヒットが無数にあるが、20年前の98年の1~3月頃も、そういう時期の一つである。98年といえば、CDの生産額が歴代最高となった一年でもあり、それを証明するかのようにヒット作も数多い。ここではちょうど20年前の1月~3月を振り返ってみたい。
1月
Every Little Thing「Face the change」
ELTは年始早々新曲を発売した。当時のELTは上り調子が続き、それもピークを迎える時期である。今回も当時の勢いのまま、もれなくヒットしている。

SMAP「夜空ノムコウ」
SMAPの新曲であるが、それまで70~80万規模の中ヒットなら量産しているほどのSMAPが、大化けするきっかけとなった重要な曲である。91年にデビューしたSMAPに、後世まで語り継がれる代表曲がついに誕生したといえる。売上も初週から一気に爆発し、ハイペースな枚数を毎週記録している。

J-FRIENDS「明日が聴こえる/Children's Holiday」
阪神淡路大震災のチャリティー活動として開始し、以降数年に渡り活動を継続することになるJ-FRIENDSが、この1月にデビュー。前年にデビューし新曲も未だヒット中だったKinKi Kidsをはじめ、ジャニーズの人気グループによる楽曲であり、こちらも初動から爆発。しかし、この楽曲に参加していない、前述のSMAPには遠く及ばない売上という結果になっている。

2月
Every Little Thing「Time goes by」
1月にシングルを切ったばかりのELTが2か月連続のシングル発売。こちらはドラマ主題歌となり、シングル初のバラードであり、それまでのELTのメロディーの良さが最大限に発揮されたような楽曲ということで、シングルの売上も最高潮に。通常時を大きく上回るロングヒットとなり、ELT人気はピークを迎え、確固たる代表曲となっている。後の4月発売のオリジナルアルバム「Time to Destination」の売れ行きにも大いに貢献した。

SPEED「my graduation」
こちらも当時人気絶頂のSPEEDであるが、前作「White Love」が年またぎで売上を伸ばし、大いに躍進した後の作品である。「Wake Me Up!」「White Love」に続き、季節に合わせた楽曲が連続している。こちらも当時の人気がそのまま反映され、「White Love」には及ばないまでも、それに次ぐ印象を残す楽曲である。

この他、3月にはKiroroのデビュー曲「長い間」が1月の発売から浮上を続け、上位進出を果たしている。

上記の選曲は偏っているが、こうしてみると、この時期には複数のアーティストが、自身最高のセールスを記録している時期ということがわかる。このようにヒットが集中する時期というものがどの年代にもあるが、今から20年前はそれにあてはまると思われる。20年後の今年であるが、今のところヒット作の予感は感じられないが、結果はどうなるだろうか。